エアコンは、8畳ぐらいまでの居室であれば
そんなに機能性をもとめずに安価な物で済ませる事が多いですが、
LDKとなれば話は別で、大きなLDKの冷暖房をカバーするために
200Vのエアコンを購入するようなケースも多々有ると思います。
また、リビングだけはいつも居る所だから奮発して
良い物にしたい!
とお考えの方も多いと思います。
防犯上、LDKでも大きな道路に面している所には
掃き出しサッシではなく、小さな押し出し窓タイプの物を採用する事が多くなっていますが、
大きな窓を作らない分出来るだけ採光を取ろうとすれば
必然的に窓の数を多くするしかありません。
窓の数が多くなると、
部屋全体を見回した時に、壁の量が少なくなり
結果的に外に面した壁の寸法が小さく、
エアコンを取付ける場所を確保するのに
後から苦労することも有ります。
打合せ段階で平面図や設備図等に、
エアコン設置位置というのが書かれていますが、
このエアコンの寸法は平面上で見ているだけですので
鵜呑みにしてはいけません。
設計者も、エアコンの寸法はお客様から指定が無い限り
一般的な必要最小限の寸法で書いている傾向があります。
エアコン横にロールスクリーンを設置した例ですが、
ロールスクリーンが窓の中心から若干右に寄って設置されています。
この小さな窓が1カ所のみでしたら、
もう少し巾を小さく作って中心に見えるようにもと考えたのですが、
この列に数カ所同じサイズの窓が均等に配置されており
それぞれロールスクリーンが設置されています。
ロールスクリーンは窓サイズギリギリで設置すると
光漏れが大きくなってしまうため、
・光漏れをしても全体にロールスクリーンを小さくするのか
・またはエアコン設置箇所だけを少しズラして設置するか
を模索したところ、このように1カ所だけズラす
とう方法となりました。
壁付け設置ではなく、窓枠内に天井付けで設置すれば
エアコンの干渉は防げますが
窓のタイプによっては窓枠内に綺麗におさまらないケースが有りますので
ご検討される場合はメリット/デメリットを理解した上で
設置方法を決めるのが良いと思います。
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