ラベル エアコンとカーテンの干渉 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル エアコンとカーテンの干渉 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2012/04/04

窓上のエアコンとレールについて

大きなまどに囲われた空間では
とかくエアコンとカーテンレールの干渉に悩まされます。

色々な構造上の問題から
エアコンを止む無く窓上に設置しなければならない場合
カーテンレールの選定やエアコンを選ぶ基準が
大幅に限定されてしまいます。

設計図面上でエアコンの位置が書かれていても
その寸法はごく「一般的な大きさ」でしかありませんので
機能性の高い、大容量のエアコンを想定しているわけではありません。

エアコンの寸法は、本体の寸法の他に
見ておかなければならない部分が幾つか有ります。

こちらはダイキンのうるるとさららシリーズの
設置スペースについて記述されているパンフレットのページ抜粋です。
大抵、こういう寸法はカタログの一番後ろに載っていて、
あまり真剣に見る人は少ないと思いますが
ここは非常に重要です。

性能などがうたわれているページには
エアコン本体の寸法が書かれていますが、
吹出し口の羽根の動き方については書かれていない事が多いです。
書かれていても簡易的に入っていることが多いので
パンフの一番後ろまで見て確認してください。

こちらのケースでは、本体の高さ寸法は295㎜と小さく感じますが
冷暖房を運転しはじめると吹出し口の羽根がかなり大きく動くので
本体から更に115㎜のスペースを確保しないと
エアコンの真下に障害物が有る場合はぶつかります。
また、障害物の奥行きと可動する羽根の寸法にも注意が必要です。

また、天井からエアコン本体を離す寸法も必要です。
この寸法を確保出来ないと、室内空気を上手く取り入れられなくなったり
全面カバーが外せなくなってメンテが出来なくなったりしますから
これはかならず守らなくては行けない寸法です。

天井から離す寸法も、メーカーや機種によって違っていますので
必ず確認してください。

予め、結構シビアな寸法だという事が分かっている場合は
エアコンの設置スペースがいくつ確保出来るのかを
設計や監督に確認しておいた上で、
家電量販店の出来るだけエアコンに詳しい店員に状況を説明して
機種の選定を行うようにしてください。

こちらはたまたまYouTubeでみつけたダイキンの羽根の動きを撮影して下さっている動画です。
私はこれをみて最近のエアコンの進化にちょっぴり感動しました。


羽根の動き方などは寸法で見てもイメージ湧かないという方は
量販店でデモをみせてもらって、確認するのも良いかもしれません。

2012/03/22

エアコンとカーテンの干渉 その3

エアコンは、8畳ぐらいまでの居室であれば
そんなに機能性をもとめずに安価な物で済ませる事が多いですが、
LDKとなれば話は別で、大きなLDKの冷暖房をカバーするために
200Vのエアコンを購入するようなケースも多々有ると思います。

また、リビングだけはいつも居る所だから奮発して
良い物にしたい!
とお考えの方も多いと思います。

防犯上、LDKでも大きな道路に面している所には
掃き出しサッシではなく、小さな押し出し窓タイプの物を採用する事が多くなっていますが、
大きな窓を作らない分出来るだけ採光を取ろうとすれば
必然的に窓の数を多くするしかありません。

窓の数が多くなると、
部屋全体を見回した時に、壁の量が少なくなり
結果的に外に面した壁の寸法が小さく、
エアコンを取付ける場所を確保するのに
後から苦労することも有ります。

打合せ段階で平面図や設備図等に、
エアコン設置位置というのが書かれていますが、
このエアコンの寸法は平面上で見ているだけですので
鵜呑みにしてはいけません。
設計者も、エアコンの寸法はお客様から指定が無い限り
一般的な必要最小限の寸法で書いている傾向があります。

エアコン横にロールスクリーンを設置した例ですが、
ロールスクリーンが窓の中心から若干右に寄って設置されています。
この小さな窓が1カ所のみでしたら、
もう少し巾を小さく作って中心に見えるようにもと考えたのですが、
この列に数カ所同じサイズの窓が均等に配置されており
それぞれロールスクリーンが設置されています。

ロールスクリーンは窓サイズギリギリで設置すると
光漏れが大きくなってしまうため、
・光漏れをしても全体にロールスクリーンを小さくするのか
・またはエアコン設置箇所だけを少しズラして設置するか
を模索したところ、このように1カ所だけズラす
とう方法となりました。

壁付け設置ではなく、窓枠内に天井付けで設置すれば
エアコンの干渉は防げますが
窓のタイプによっては窓枠内に綺麗におさまらないケースが有りますので
ご検討される場合はメリット/デメリットを理解した上で
設置方法を決めるのが良いと思います。

2012/02/27

エアコンとカーテンの干渉 その2

エアコンとカーテンが干渉しそうな場合、
カーテン以外に付けられるものをと言う事で
ブラインドやロールスクリーンを設置するケースも多いです。


エアコンに垂直方向にある掃き出しの窓とエアコンとの隙間は
この場合120ミリ程度でしたので、
ロールスクリーンにしなくても汎用性のある
カーテンレールならば、取付ける事は可能な寸法ですが
カーテンは左右に開けた時に溜り部分の厚みがありますから
あまりギリギリだとエアコンに擦れてしまいます。

このケースの場合エアコン設置スペースから見れば
右側がやや空いているので、カーテンレールを設置するので有れば
もう少し右側に寄せれば、垂直側の窓にレールを設置した際に
カーテンが擦れたりする事も無く綺麗に納まります。

こうした事を事前に把握しておくには
エアコンの機種やカーテンについても
家が完成する間際に決めるのではなく、
間取りの設計当初から有る程度イメージというか
想定しておく事も重要になるかと思います。

掃き出し窓や引き違い窓にロールスクリーンを枠内設置
(窓枠の中に収める)すると、イメージとしてはこんな感じで納まります。

枠にスッキリと納まって綺麗ですが、
デメリットとしては枠内になる分、光がサッシのサイドから漏れる点です。
サイドの漏れを極力防ぎたい方には枠内設置は不向きですので
その辺りは検討して設置スタイルを決定するのがベストと思います。

特に主寝室の場合などは
「暗く無いとねられないんだよな〜」
というタイプの方もいらっしゃるので、
見た目のスッキリ感だけで枠内設置を選ぶと失敗しちゃいますからご注意を。

2012/02/15

エアコンとカーテンの干渉 その1

戸建ての住宅でカーテンを設置する際
忘れがちなのがエアコンとカーテンレールの干渉についてです。

注文住宅などではエアコンやカーテンはオプションとなっている事が多く、
その部分は特にお願いしている住宅メーカーとは関係なく
ご自身で家電量販店でエアコンを買ったり
カーテン業者を別途手配して入居後に取付けたり
そういう方も多いと思います。

採光を多く取ろうとすれば、窓の面積が大きくなりますから
壁の量がその分減ります。
減ればエアコン設置スペースとカーテンレールとの干渉は
どうしても避ける事は出来ませんから、
ここは取付けに工夫が必要となります。

エアコンとカーテンレールの距離が少し離れているので
見た目では余裕あるように見えますが、
こちらのエアコンはスイッチを入れて可動させると
全面パネルが少し跳ね上がり前に出てくるタイプになります。

また、メンテナンス時にフロントを開口する必要があるため
カーテンレールとエアコンをぴったり付ける事が難しいのです。


カーテンレールはTOSOというメーカーが有名で一般的ですが、
レールもサイドに装飾が有る物やウッド調でデコラティブな物、
様々な商品があります。
雑誌などを見てアイアン調のレールを付けようとしたら、
エアコンと干渉して片方の装飾が付けられなくなる・・・
みたいな事にもなりがちですので、
もしも最初から理想とするカーテンのイメージが有るようでしたら
設計段階で設計士さんや営業の方にご要望をお伝えしておいた方が無難です。

大体の場合、カーテン工事は室内が出来上がった後になる事から
設計段階から細かくお話をしてくれるハウスメーカーさんは少ないのです。
なので、インテリアをこうしたい!っというイメージが強い方は
エアコン設置位置やカーテンレールの事も含めて
設計に反映し貰えるようにお願いしておきましょう。